ペットロスは、避けることのできるものではありませんし、慣れるものでも、克服するものでもありません。
どれほど看病に力を尽くしたとしても、つらいものはつらいし、悲しいものは悲しいのです。
ですが、ペットロスで生じるダメージやストレスを軽くすることはできます。
私自身のことを振り返りますと、もっとこうしていればこんなにペットロスが長引くことはなかったのにというポイントがいくつかありましたので、挙げたいと思います。
①ペットが元気なうちに、終末期ケアや埋葬のことを考えておく
ごく一部を除き、ペットは私たちよりも先に死にます。
「それは分かっているけど、そんなことは考えたくない」という気持ちもわかりますが、残念ながらこれは避けようのない未来です。
(むしろ、私たちより長生きしたらそちらのほうが心配です)
ペットが治らない病に倒れたとき、延命治療を続けるのか、病気の進行に任せて自然死を迎えるのか。
今わの際は、自宅で看取るのか、病院で看取るのか。埋葬はどこに頼むのか、お墓は作るのかなどを、ペットが元気なうちに考えておきましょう。
「そう遠くない未来に、ペットとは必ず別れを迎えなければならない」という自覚を早いうちに持つことが、ペットロスを軽減するためには重要です。
②自分が今出来ることを精一杯やる
上記と重複しますが、ペットは私たちよりもずっと短命です。よって、私たち飼い主は、ほぼ確実にペットを看取ることになります。
そして、ペットが亡くなった後の心の穴は、そう簡単に埋まることはありません。これも私たち飼い主の身に確実に起こることです。
だからこそ、私たちは今出来ることを精一杯すべきなのです。
ペット中心に物事を考えろと言っているわけではありません。毎日の本当に些細なこと(例えば、どこかおかしなところがあればすぐ獣医に見せる、毎日欠かさず散歩に連れていく、家になるべく早く帰って一緒に過ごすなど)を、今のうちに精一杯やりましょう。
「ちょっとくらい大丈夫だろう」もしかしたら「ちょっとくらい」ではないかもしれません。
「今日は仕事で疲れてるから明日にしよう」もしかしたら明日は来ないかもしれません。
今できることは、今のうちにやりましょう。ペットのためにも、自分のためにも。